軽井沢駅の電気機関車

週に1回ほど、仕事で軽井沢駅を訪れます。

 

北口のロータリーから一番手前のホームに視線を移すと、1輛の電気機関車が静態保存されています。EF63という機関車なんですが、なぜこの場所に保存されているのか。

 

ご存知の方も多いと思いますが、長野新幹線が開通するまでは、東京〜長野間は信越線が結んでいました。長野県の入口は急勾配なことで有名な碓氷峠です。通常の列車だけでは横川〜軽井沢間の登り降りが難しい。そこで、この区間は電気機関車の力で登りの時は押し上げ、下りのときはブレーキとなって安全に運行できるようにしたそうです。

 

EF63は碓氷峠で使用することだけを目的として製造されました。なので現在は軽井沢駅に保存されているんですね。

 

う〜ん、男らしくてカッコイイですね!

 

ちなみに、みなさん。日本の機関車の名前には、Dとか、EFとかアルファベットがついていますが、その意味、ご存知ですか?

蒸気機関車のアルファベットは普通はひと文字です。Cとか、Dとか…。鉄道車両の車輪って左右が繋がって一つの軸になっているんですが、その車軸のうち、動力となって自ら回転する車軸の数を表しているんです。Cだったら、アルファベットの3番目…つまりが動力のある車輪が3つあるということになります。有名な蒸気機関車D51だとが動輪が4つ。横からみると、大きな車輪が4つありますね。
さらに電気機関車の場合には動輪を表すアルファベットの前に電気を表すE(エレクトリック)、ディーゼル機関車の場合はD(ディーゼル)がつくというわけです。

 

軽井沢から碓氷峠を下った横川駅に、碓氷峠鉄道文化むらが併設されています。昔懐かしい車輛や、貴重な車輛が数多く展示されています。EF63の運転体験もでき一日楽しめます。一度訪れる価値アリです!