町と人を元気にする!軽井沢の新施設へ出かけよう ! 新生『中軽井沢』

この春、待望の南口が完成し大きくイメージを変えた、しなの鉄道中軽井沢駅が話題を集めている。駅には地域交流施設「くつかけテラス」も隣接。旧中山道「沓掛宿」の名前を残す新しいスポットが、新しい賑わいをつくり出してくれそうだ。中軽井沢駅周辺地図

くつかけテラス外観

モダンで明るい中軽井沢の交流拠点

スタイリッシュに変貌した中軽井沢駅は、2階の連絡通路で南北の入口をつなぐ橋上駅。コンコースからは広いガラス窓を通して青空や浅間山の姿が見え、電車を待つ人や駅に降り立った人の旅情をそそる。これまで北側からのみの利用だったのが、南北を自在に行き来できるようになったことで、より安全で快適に、駅とその周辺を歩けるようになった。南北の駅前にはロータリー広場やミニパークが整備され、多くの人が集まる憩いのスペースになりそうだ。 駅舎に隣接する「くつかけテラス」は4月1日オープン。中軽井沢図書館や観光案内所、カフェ、ショップなどを備えた地域交流拠点となる。名称は江戸時代、中軽井沢駅周辺が「沓掛宿」と呼ばれていたことにちなみ、公募で名づけられた。1階東側に並ぶのは5店のチャレンジショップ。町内で開業したい人を応援するために、2年間の期限を区切って町が無料で貸している小店舗だ。駄菓子屋やアクセサリーショップ、雑貨店など、さまざまな表情のショップがあるので、ひとつひとつ覗いていくのも楽しい。正面入口をくぐると観光案内所が、西側には中軽井沢図書館がある。くつかけテラス内観

軽井沢町にはもともと離山に町立図書館があるが、そちらはより静かな大人向けの場所として、新図書館は子ども連れでも気軽に利用できる場所として、役割を分けるようになった。絵本や児童書が充実した1階児童エリアは、小さなソファーや靴を脱いで座れるスペースがあり、おはなし会などもできる雰囲気。大人向けに料理や暮らし関連の本も揃っていて、親子でゆっくり過ごせるスペースになっている。雑誌や無線LANのフリースポットを備えた1階ブラウジングエリアは、雑誌などを繰りつつソファー席で静かに寛げる場所。浅間山を一望する2階には、一般書架や閲覧デスク、有線LANを使えるカウンター席などが揃い、どちらも、水筒などキャップ付き容器であればドリンクの持ち込みもできる。2階には、ギャラリーやイベントなどにも使える多目的室や大小の会議室がある。たとえば絵画を展示したり、朗読会や講演会を開いたり、使う人によって、可能性はさまざまに広がる。駅との連絡通路横には、キッシュや自然派メニューが並ぶお店も。テイクアウトできるので、図書館学習の合間や中軽井沢散策の前に利用するのもいい。夜は立ち飲みのできるバルになり、電車を待つ間も楽しませてくれそうだ。

 

軽井沢アイスパークの写真国内最大級のカーリングホール誕生
中軽井沢に隣接する塩沢エリアでは、風越公園の一角に6シートの通年型カーリングホール「軽井沢アイスパーク」が、4月1日オープン。国際大会も開催できる本格設備で、3月30日からのオープニングイベントを皮切りに、今後は国内外の強豪がここで熱戦を繰り広げる。また、今までカーリングをしたことがないビジターも気軽にプレイできるのが魅力。冬期は屋外スケートも楽しめる。軽井沢を拠点に活躍するチーム、中部電力カーリング部(女子)やSC軽井沢クラブ(男子)の、ソチ五輪に向けた躍進も楽しみなところ。競技を一度体験してみれば、五輪の応援にもいっそう熱が入りそうだ。15年前、長野五輪カーリング競技の会場として名を馳せた軽井沢。軽井沢アイスパークのオープンで、今後ますます「カーリングの町」として国内外に知られていくだろう。